榧/カヤ[かや]

カヤの概要

前の年に枝先につく雌花と前の年に枝から葉腋を下側に垂らし、花粉は黄色く、沢山ある鱗片の内部に葯を持つ雄株で構成される雌雄異株となります。表面が膨らんだ葉は線形をしており、先端は尖って鋭くなっています。ツヤのあるカヤの葉は、黒緑色をしています。また肌に触れると皮膚を損傷します。カヤの硬い種子は種衣に覆われていて、楕円形状をしています。尖った両端を持ち、成熟すると緑色から褐色に種衣の色が変色していきます。その際、種衣は縦に裂けて、内部の種子を下に落とします。イチイ科に分類される榧(かや)は、常緑高木で、日本において東北より南側に分布しています。一方、カヤの変種とされる矮鶏榧(チャボガヤ)は日本海側に見られます。このチャボガヤは、寒くて雪の降る地域にて生息しております。栽培は、この種子を採取して巻きますが、成熟した種子の外皮は簡単に剥がれるようになっています。利用する際は、内部にある硬い核を採取し、これを天日干しで乾燥させて利用します。カヤの核は保存も可能で、使うときは胚乳を採取するため、核を砕きます。

カヤ/薬草で期待される効能・効果

頻尿、夜尿症といった症状に対してその改善目的で利用されています。また、十二指腸虫駆除といった目的でも榧実が使われています。一般には、種子を水に浸してふやかし、それを砕いて食しますが、夜尿症や頻尿などに対しては、炒った種子を食します。