センナ[せんな]

センナの概要

便秘の症状に頭を悩ませている人は非常に多くなっており、特に女性の方に多いとされています。様々な広告や宣伝などで、その解消法や克服法などが薦められています。また、長期間、便秘の症状に悩まされてきた人にとっては、便秘薬なしの生活は考えられないと訴える人も多いと考えられます。これは、持続して便秘薬を使用することで、習慣性の体質になってしまうことが考えられます。次第に薬の量も増えていき、副作用などにも悩まされることと思われます。ただ、便秘を我慢して様々な悪影響を受けるより、便秘薬を使用してそれらの悪影響を解消せざるを得ないのも確かです。そこで副作用などのリスクが低く、しかもそれなりの作用が期待されているものの一つにセンナが知られています。原産地をアフリカとするセンナは、古くアラビア時代より使用されていたと言われています。日本薬局方にもセンナの記載はあり、注意するのが利用方法となります。一般には、葉を用いて、熱湯を注ぎ、これをそのまま冷ませて、浸出液を就寝前に飲用するのが良いと言われています。これは、体質などによって粉末では腹痛を惹起することもあるからです。センナの作用は就寝してから次の日の朝に現れるとされ、便通の具合によっては、使用量を増減させます。含有される成分には、センノサイドAという物質があり、これが有効成分とされています。このセンノサイドAが口から入って大腸に移動した際、レインアンスロンと呼ばれる物質に、腸内細菌の働きによって転換されます。これが瀉下作用を引き起こすと言われています。そのため腸内へせんなの有効成分を直接注入しても、作用は生じません。また、長期間、抗生物質を利用しているケースにおいてもせんなの作用は生じません。これは、腸内細菌が抗生物質によって減少しているためと考えられます。

せんな/薬草で期待される効能・効果

便秘の改善。通常、葉を熱湯で煎じたものが就寝前に飲用されています。次の日の便通の具合によっては、使用量を加減します。