ヘチマの概要
ヘチマは原産地を熱帯アジアとしており、細長い果実はひょろりとしています。特有の味を有し、日本へは中国から江戸時代以降に伝わったとされています。炒め物や煮物、スープなど東南アジア諸国では、体を冷やす食材として利用されています。日本においては、沖縄での食用が知られていて、ナーベーラーと呼ばれる料理などが代表的です。これは、豚肉と共にヘチマの若い果実を炒めたものとなります。日本では、沖縄以外であまり食されていません。ヘチマの別名では、糸瓜(いとうり)とも呼ばれていて、西洋ハーブではルーファ或いはスポンジゴードといったものがあります。ウリ科ヘチマ属に分類されるヘチマは、日本各地の庭先や畑などに見られます。茎は、つる性で、五弁からなる花を夏と秋の間につけます。その色は黄色をしていて、果実は凡そ五十センチ程度の長さを有し、円筒形をしています。品種によっては、果実の長さが一メートルを超え、二メートルに及ぶものも存在しています。糸瓜に含有される成分では、硝酸カリウムやサポニン、そしてルシオサイドといったサポニン配糖体などがあります。
ヘチマ/薬草で期待される効能・効果
去淡・保湿・鎮咳・利尿・美肌効果など。一般に、皮膚疾患である肌荒れ、あかぎれ、ひび割れ、火傷、そして浮腫みといった症状に対してその改善目的で利用されています。また、咳やそれに伴う痰などに対しても使われています。利用する際は、水分を茎から抽出し、これがうがいなどに利用されます。またこの液体は化粧水としても使われています。