木槿/槿/ムクゲ[むくげ]

ムクゲの概要

ムクゲは原産地を中国としていて、アジア各地域に分布しています。同じ仲間であるハイビスカスは、ハワイでよく知られる花であり、西洋ハーブの一つとなります。こちらは、強壮作用や栄養補給といった目的で使われています。日本では、当日で失ってしまう花の果敢なさを例える花として知られていますが、韓国では、永遠の象徴として国木にされています。これは、花が消えてもどんどん新しい花を、夏において連続で咲かせることに由来していると言われています。ムクゲは日本各地域の生垣や庭先などに見られ、成長すると凡そ三メートル程度に育つ落葉低木となります。直立した幹を持ち、三つに裂けた卵形の葉を有します。花は、八月から九月にかけて開花させ、その真ん中は赤色をしていて、直径は凡そ十センチ程度となっています。ムクゲの花は白色或いは赤紫色で五弁からなります。ムクゲに含有される成分では、サポナリンと呼ばれるフラボノイド、そしてタンニンなどがあります。

ムクゲ/薬草で期待される効能・効果

収斂・解熱・抗菌・健胃作用など。一般に、水虫、発熱、そして胃腸障害などの下痢や胃腸炎といった症状に対して、その改善目的で利用されています。採取は、花が咲く八月から九月が適しているとされていて、対象は蕾になります。これを乾燥させた後、煎じて服用されます。また、外用ではチンキ剤といった形式での利用が薦められており、樹皮を六月から七月にかけて採取し、これを乾燥させたものをチンキ剤として使います。適応症は、水虫などとなります。