フラボノイド/ビタミンP[ふらぼのいど]

期待される効能・効果

物の色素で、おもに淡黄色をしています。ポリフェノールの一種であるフラボノイドは、ジフェニルプロパン構造をしていて、二つからなるベンゼン環を三つの炭素原子で結合した化学構造をしています。柑橘類(かんきつるい)の皮、大豆、緑茶、白色野菜である玉葱(たまねぎ)、緑色野菜である春菊やレタスなどに多く含有され、別名ではビタミンPと言われています。イソフラボン類、フラボノール類、フラバノン類、フラボン類に分類され、これらは構造の違いから区別されています。フラボン類には、ルテオリンやアビゲニンといったものがあり、アピゲニンはパセリやセロリ、ピーマンといった野菜に多く含まれ、ルテオリンは、セロリ、ピーマン、春菊といった野菜に多く含まれています。フラバノン類にはヘスペリジンがあり、蜜柑(みかん)や檸檬(れもん)などに多く含有されています。イソフラボン類にはダイゼインがあり、大豆に多く含有されています。フラボノール類にはケンフェロールやルチンがあり、ケンフェロールはブロッコリー、韮(にら)、玉葱(たまねぎ)、大根といった野菜に多く含まれ、ルチンは蕎麦(そば)に多く含有されています。作用には、ポリフェノールの一種であることから抗酸化性があると言われていて、フラボノイド特有の働きでは、毛細血管における浸透性を高め、血糖上昇を抑制したり、正常な血圧を調整する作用があると考えられています。