高麗人参/コウライニンジン[こうらいにんじん]

高麗人参の概要

高麗人参は中国において胃腸障害、体重減少の軽減、食欲不振、男性の機能障害、不妊症といった症状に対してその軽快目的で用いられてきた経緯があります。日本では、病中病後における体力回復、肉体疲労の回復、虚弱体質の改善といった効能があるとされています。高麗人参はウコギ科に属し、和名でオタネニンジンや朝鮮人参とも呼ばれていて、中国においては漢方薬の領域で利用されています。ジンセノサイドはサポニン配糖体に属するもので、これがアミノ酸やビタミン類、ミネラル類と共に、高麗人参の効能を発揮していると考えられています。また、脳の高次機能である認知は、老化によってその機能の低下を引き起こしますが、高麗人参にはこの機能低下を防止する作用があると言われています。脳内受容体には、年齢を重ねるごとに減っていく種類のものがあり、これにジンセノサイドが結合すると、その影響から中枢神経系の認知機能の衰えを防止する働きがあるとされていて、これによって老化による認知機能低下を防ぐのではないかとも考えられています。

高麗人参/サプリメントで期待される効能・効果

抗ストレス・生活習慣病予防、血小板の凝集の阻害・冷え性・疲労回復・スタミナ補給・虚弱体質の改善・体力回復など。一般的に、疲労回復、スタミナ回復、虚弱体質の改善目的で高麗人参を利用するケースでは、毎日続けて使用するのが良いとされています。これは短い期間で期待されるだけの効果が現れないとされるからです。高麗人参の摂取によって、悪心や不眠、動悸や口渇感といった症状が見られることもあります。副作用では特に知られているものはありませんが、相互作用の観点から、他の医薬品などと併用する場合、医師の判断も必要とされています。