黒酢の概要
ビタミンCを壊すとされる酵素の活性化を抑制する働きや食欲増進・殺菌作用などが「酢」にあると考えられています。酢から構成される機能性食品では、黒酢(くろず)やもろみ酢などが知られています。黒酢の産地地として知られているのは、沖縄県や鹿児島県で、見た目が琥珀色になっているのが特徴です。原材料を米や大麦とし、数年間熟成させます。すると麹菌(こうじきん)及び乳酸菌の働きが進行して、黒酢特有の香りとうまみを引き出してくれます。熟成に伴って、その色も次第に琥珀色に変化していき、黒酢に含まれるアミノ酸の量も増加していきます。もろみ酢も沖縄県などが産地で知られていて、天然醸造酢(てんねんじょうぞうす)になります。黒酢と同様に琥珀色をしていて、焼酎や泡盛のもろみから作られています。
黒酢/サプリメントで期待される効能・効果
黒酢は必須アミノ酸や有機酸、ビタミンC、ミネラルなどを含んでいますが、中でも黒酢に含有される必須アミノ酸には、興奮した神経を落ち着かせる作用や代謝を調整する働き、血糖値の改善、中性脂肪及びコレステロール値の改善作用があるとの報告例が存在しています。もろみ酢には、こうした必須アミノ酸の他、クエン酸なども多く含有されており、疲労回復や脂肪分解及び新陳代謝を促進させる働きがあるとされています。その他、アルギニンと呼ばれるアミノ酸の一つが含有されており、この成分には血圧低下や免疫力の亢進作用などがあると考えられています。