チェストツリー[ちぇすとつりー]

チェストツリーの概要

チェストツリーに関して古くはギリシアやローマといった国々で制淫薬として用いられていた経緯があり、今日では女性ホルモン不調に関わる黄体機能不全症や月経前症候群、ニキビといった症状に対してその改善目的で利用されています。チェストツリーは日本で西洋ニンジンボク或いはイタリアニンジンボクとも呼ばれていて、ハーブの一つになります。チェスツリーにはフラボノイド類やテルペン類、揮発油成分やイリドイド配糖体といったものが含有されており、これらが有効成分となっています。代表的な働きでは、卵胞ホルモンであるエストロゲンのレベルを抑制し、黄体ホルモンであるプロゲステロンレベルを上昇させ、黄体形成ホルモン(LH)や卵胞刺激ホルモン(FSH)の分泌を下垂体にて抑えるというものがあります。チェストツリーの臨床試験においては、月経不順及び月経前緊張症、黄体機能不全症といった症状に対してその有効性が示されたとの報告例も存在しています。

チェストツリー/サプリメントで期待される効能・効果

ちぇすとつりーでは、黄体機能不全・月経前緊張症・高プロラクチン血症・ニキビの改善など。副作用などでは、特に知られるちぇすとつりーの健康被害はありませんが、臨床試験の領域では、稀に口渇感や頭痛、悪心や発疹といった症状が現れたとの症例も存在しています。ちぇすとつりーの相互作用では、女性ホルモン様作用を有する他のサプリメントと組み合わせて用いる場合に注意が必要と言われています。また、ホルモンバランスを乱すといった理由から、授乳中及び妊娠中の方はその使用を見送ったほうがいいと指摘されています。