ここ数年、春と秋が異様に短くなりましたよね。ついこの間まで、熱中症で騒いでいたのに、もう厚手のセーターにダウンジャケットを引っ張りだすはめに。急激な温度の変化に体がついていけず心なしか体もだるく感じるようになってきた矢先、街中や電車内ではマスクをしてゴホゴホ咳をしている方々もちらほら見かけるようになりました。寒さと乾燥で風邪やインフルエンザが流行る季節到来です。手洗い、うがい、マスクとどれだけ気を使っていても学校や職場で風邪をひいた人と接すれば、感染を免れる確率は低くなります。
しかし風邪をひいている人はもちろんのこと、ひいていない人も、お互いがマスクを二重にして着用しなければ感染を防ぐことは出来ないと言われていることや2~3メートル範囲は、咳やくしゃみでの空気感染をします。咳やくしゃみをすることで飛沫が色々な場所に飛び散り、空気中を漂うウイルスが口内に入ります。他には例えば電車のつり革やドアノブなど、あちこちにも付着します。そこに知らず手を触れ、鼻や口元に手を持っていくことで感染します。しかもウイルスは数時間、感染力があると言われています。集団感染がよく取り沙汰されているようにウイルスを防ぐためには自己防衛と抵抗力、免疫力を上げ、体力をつけることです。
そもそも栄養不足や睡眠不足など自身の免疫力低下などが原因となる最もたるものであり、免疫力を高めることで風邪をひきにくくしたり、インフルエンザにかかっても軽くで済みます。
免疫力を高める食材
- とうがらし:成分であるカプサイシンは体を温め、血行をよくする効果があります。鷹の爪などの乾燥させたものはビタミンCがなく、生で摂取するのがお勧めです。
- 生姜:代謝を活発にして体を芯から温めます。風邪のひきはじめに効果あります。別の記事で紹介した乾燥生姜は特にお勧めです。
- にんにく:殺菌作用がありスタミナを回復するアリシンが含まれる。みじん切りにしたり、潰したりすることでアリシンが発生します。
- 柿、みかんなどの柑橘類:特に柿はビタミンCが豊富。
- カボチャ:カロテン、ビタミンEが豊富。血行促進、体を温める効果があります。栄養素は皮とわたに栄養があるので皮はそのまま、わたも、あまり綺麗に取り除かないほうがよいです。
- サツマイモ:ビタミンCがたっぷり。加熱してもビタミンが破壊されにくいです。糖質が多いので食べ過ぎには注意しましょう。
- 卵:タンパク質、脂肪、ビタミン、ミネラルを多く含むがビタミンCと食物繊維がない。貧血予防や滋養強壮作用を持っているがコレステロールが高い。風邪には卵酒がお勧め。
- 大根:ビタミンCが豊富で消化によい。根に含まれる酵素は熱に弱いため、すりおろして食べるのが最適。葉の部分にはカロテン、ビタミンC、カルシウムなどが含まれ抵抗力を高める効果があります。
- ネギ:白い部分にはビタミンC、緑の部分にはカロテン、カルシウムが豊富でにんにく同様、アリシンが含まれる。頭痛、腹痛、肩こりなどに効く。
- 白菜:葉っぱの方の黄色い部分はビタミンCや芯にはカリウムがたっぷり。消化や便通をよくする。
あったか~い雪鍋レシピ
材料:大根・豚肉・白菜・しいたけ・長ネギ・豆腐・えのき茸
調味料:ダシ・醤油・みりん・料理酒・おろし生姜
タレ:ポン酢に柚ごしょうや七味を入れても美味しいです。
- 大根の皮は厚く剥く。大根を半分くらいに切ってからピーラーで薄くスライスする。
ちなみに包丁を使っての桂剥き(かつらむき)なら2センチ幅くらいの輪切りにする。長さは5センチ~10センチ程。
- 大根おろしを鍋にいっぱい作る。
- 普通の鍋作る要領で具材を入れてから最後にスライスした大根を入れる。あんまり炊きすぎるとシャリシャリ感がなくなります。一番上に大根おろしを敷き詰める。
高タンパク質低カロリーの豆腐、ビタミンたっぷりの野菜で体も温まるし消化も良いです。
ちなみに大根おろしとスライスは根気いります・・・。腕かなり、しんどいですから。
予防と対策
- 上記でも書いた通り、公共の場に行く時はマスクを二重にしたり、外出したあとにはすぐに手洗い、うがいをこまめにすること。
- 手洗いは指を一本一本丁寧に手首の上辺りまで綺麗に洗うこと。
- アルコール消毒は効果的だが手荒れが気になるものです。石鹸でも十分ですのでハンドクリームなどを塗って乾燥しすぎないように気を付けましょう。
- 殺菌作用のある緑茶でうがいをするのも効果的です。
- 家の中が乾燥しないように加湿器を備え、お風呂もシャワーだけで済まさずに湯船にゆっくり浸かって体を温める事は大切です。
- 常日頃から免疫力を上げる食材をバランスよく摂り、寒いから家に篭ると言わず、適度な運動を心掛けること。
*お年寄りや持病のある人は、なるべくなら長時間の外出や人混みは避けた方がいいですよ。