高タンパク低カロリー、低脂肪。おまけに夏バテ防止にも効果があると言われるカツオ。
今、ちょうど旬の鰹(かつお)。お店にもたくさん並んでいるし、人気メニューの一つとして置いてある食堂も結構見かけます。この間、友人とお昼を食べに行ったのですが、ランチメニューのカツオのタタキが、まだ12時半にも関わらず、すでに売り切れ。やっぱり旬の物は売り切れになるのも早いですね。ところでカツオの旬は一年に二度あります。初夏、初めて水揚げされるものを初鰹。夏の終わりから秋にかけてを戻り鰹と呼ばれ、サッパリとしていて初鰹に比べ、戻り鰹は脂がのっていて特に美味しいと言われています。北陸では「まんだら」、高知や長崎などでは「まがつお」と呼ばれています。高知といえば、土佐の一本釣りが有名ですよね。平安時代はカツオは生で食すことはなく、乾燥させたものを食べていたため「堅魚(かたうお)」と書き、江戸時代では初鰹はとても貴重な品とされていたそうです。黒潮にのって回遊するカツオはサバ科の一種で全長50センチから1メートル程度です。刺身、タタキ、煮付け、なまり節と様々に調理されますが、日本独特の加工品である、かつお節の出汁はお味噌汁や煮物など調理に欠かせない食材の一つです。
カツオの栄養と効能
タンパク質が多く赤身魚で水分が少ない。旨味成分であるイノシン酸やビタミンD、鉄、亜鉛を豊富に含む。季節や部位で若干異なりますが、7月から9月にかけてのものが一番脂質の含有量が多く、部位では腹部に多く含まれます。加工品である、なまり節には鉄が豊富です。特に血液をサラサラにするEPA、脳の活性化を促すDHA、さらに血中コレステロールを下げるタウリンが豊富に含まれており、高血圧や動脈硬化の予防、中性脂肪の減少、疲労回復に効果が期待できます。
<春獲り生 100g当たり>
エネルギー:114kcal たんぱく質:25.8g 脂質:0.5g カルシウム:11mg 鉄:1.9mg ビタミンB1:0.13mg ビタミンB2:0.17mg
サラダ風カツオのタタキ
材料:カツオのタタキ 生姜 青ネギ にんにく ポン酢 オリーブオイル サラダ
- にんにくのスライスをオリーブオイルでカリッと焼く。
- 大根、人参の千切りと水菜を皿の上に敷いておく。
- カツオのタタキをサラダの上に乗せ、みじん切りした青ネギと、にんにくスライスをのせる。
- オリーブオイルでにんにく、生姜のみじん切りを炒め、熱いまま油ごと3の上からかける。
- ポン酢とおろし生姜を添えます。直接かけても良いです。
カツオは少し匂いが強いですので私はタタキを食べるときは、こんなふうに薬味をふんだんに使います。カリッとした食感のガーリックスライスをのせるのはお勧めです。熱したオリーブオイルをかけるとネギも香ばしくなりますよ。カツオ好きの方々からは邪道な食べ方かもしれませんが・・・。栄養の宝庫である魚はお肉とは違って良質のたんぱく質且つ低カロリーですのでダイエットや美容にも適しています。カツオとにんにくパワーで鬱陶しい梅雨や夏バテも吹き飛ばしましょうね。