メタボ対策に、スダチ入り大根おろし蕎麦

wakamesoba 毎日焼けつくような暑さにダウン寸前です。駄目だと分かっていても、つい口当たりの良い物ばかりを好んで食してしまいます。しかし、今のうちに食生活の乱れを正しておかなければ、この先、もっと体形が大変なことになってしまいます。今年こそは健康的な体をと気合を入れ、食材を求めてスーパーへ歩く道すがら、ふと蝉の鳴き声に耳を奪われました。今年も猛暑のようですし、どうも蝉の鳴き声は暑さを倍増させてくれます。小さい頃に習った有名な楽曲を思い出し、友達なんだと自分自身に暗示をかけてみたところで、苦手なものは克服できません。あの節足動物の姿を想像すると、暑さに加えて余計に気が滅入ります。話が逸れてしまいましたが、別に長々と昆虫の話を語りたかったわけではありません。夏の暴飲暴食と偏った食生活をいかに防ぐかが問題なのです。ましてや、冷たい物の摂り過ぎは秋太りにも繋がりますし、胃腸を弱める原因にもなります。そこで、メタボ対策もしながら胃腸に優しく、尚且つ、爽やかさも味わえる一品を作ってみました。

蕎麦の効能

8世紀頃、日本に伝わった蕎麦は暑さや寒さに強く、荒れた場所での栽培も可能なことから重宝されてきました。白く小さな花を咲かせ、三角形の実をつけます。その種実を挽いて粉にしたものをこねて薄く伸ばし、細く切ったものを食します。たんぱく質、ビタミンB1、鉄、ルチンを多く含む。蕎麦の主成分は炭水化物ですが、蕎麦に含まれるビタミンB1を一緒に摂取することで、糖質が体内でエネルギーをして変わります。ビタミンB1は疲労回復や神経機能の正常な働きを促します。必須アミノ酸であるリジンは免疫力を高めたり、カルシウムを吸収する働きがあります。その他、ビタミンPの一種であるルチンは動脈硬化や高血圧の予防に効果があると言われています。蕎麦は精製度が高いほど口当たりが良いですが、重要な栄養面が損なわれてしまうので、蕎麦粉の割合が高い物を選ぶと良いでしょう。また、精製された蕎麦には、生麺、乾麺、ゆで麺がありますが、生蕎麦100グラム当たり274キロカロリーに対し、乾麺は344キロカロリーと少し上回っています。

ワカメの効能

食用部分は若い茎葉部で、日本各地の沿岸に生育する。食物繊維が多く、カルシウムやマグネシウムも豊富。例として、乾燥させたワカメのカロリーは100グラム中117キロカロリー、水で戻したものは17キロカロリー。乾燥ワカメ100グラムを摂取するのはなかなか困難ですが一日の摂取量は、もどしたワカメ50グラムくらいが目安です。カルシウムは820グラムと豊富に含んでいます。食物繊維であるアルギン酸には、余分な血中コレステロールやナトリウムを排出する働きがあります。また、高血圧、糖尿病などの生活習慣病予防を予防する働きがあります。ワカメにはヨウ素が含まれており、これは新陳代謝を促す甲状腺ホルモンの生成に欠かせない物ですが、摂りすぎると甲状腺機能の低下を招く恐れがあると言われており、低カロリーとは言え、食べ過ぎには注意しましょう。加工品では、板ワカメ、茎ワカメ、メカブなどがある。

大根の効能

美肌効果があるビタミンCやジアスターゼなどの消化酵素を豊富に含む。消化酵素は熱に弱いため、生のまま食すのが効果的。葉にはカロテン、カルシウム、ビタミンC、皮にはビタミンPを含む。食物繊維も豊富。消化酵素であるジアスターゼやカタラーゼには胃腸の働きを整える働きがある。また、発ガン性物質を抑える効果もあるらしい。

スダチの効能

ビタミンCやクエン酸が豊富で糖分が少ない。カリウムが290ミリグラム、食物繊維が10.1グラムと多く含まれている。果皮に含まれるスダチチンには糖尿病の予防に効果があるとされています。スダチ独特の爽やかな香り成分は、ストレスなどを緩和してくれる働きも期待できます。

材料

蕎麦・・1人前 大根・・少量 ワカメ・・適量 スダチ・・スライスしたもの3~4切れ 卵黄・・1個 蕎麦つゆ・・適量
  1. 乾燥麺もしくは生麺をたっぷりのお湯で茹でる。
  2. スダチは皮ごと水で洗い、薄くスライスする。乾燥ワカメは水でもどしておく。
  3. 大根を適量すりおろす。
  4. 蕎麦が茹であがったら、冷水でよく洗い、器に盛り付ける。
  5. 蕎麦の上に水気を切ったワカメ、卵黄、大根おろし、スライスしたスダチをのせ、蕎麦つゆをかける。
  6. お好みでネギやワサビを添える。
sudachisoba スダチは細かく刻んだ方が良いかと思いましたが、薄くスライスしたものなら、そのまま皮ごと食べられます。スライスは難しいですけどね・・・。夏大根のほのかな辛みとスダチの爽やかな酸味が食欲をそそります。卵黄だけを用いたのは、蕎麦によく絡むためですが卵白も一緒でも構いません。ワカメのコリコリ感も絶妙でした。夏大根は冬大根とは違い、少々辛みが強いです。大根はすりおろすと細胞が壊れ、化学反応がおこることにより辛くなります。特に大根のしっぽの方は辛みが強いので、頭の部分を使ってもよいかと思います。細胞をなるべく壊さないように円を描くように丸くすりおろすと、若干辛みが防げます。、涼しさの演出も出来る大根おろしとスダチを料理に添えて、脱メタボを目指しましょう。