年に一度は食べたいキノコの王様、松茸(マツタケ)

matutake 栗、さつま芋、ぶどう、柿。秋は本当に美味しい食材がたくさんありますね。キノコ類も豊富ですが栄養に関してはやはりシイタケやエノキ茸がメジャーですよね。でも同じキノコ類であるマツタケにももちろん様々な栄養が含まれています。今回はマツタケについて調べてみました。時期は8月から10月下旬頃まで。縄文時代から食されていたと言われ、平安時代には貴族が松茸狩りを楽しむさまが古今集や古今和歌集などに詠まれています。江戸時代でこそ一般大衆に出回りましたが、人工栽培が難しく、自然の中でも繁殖しにくい貴重な食材です。土瓶蒸しに焼きマツタケ、松茸ご飯など香りを生かした食べ方が主流とされています。旬にあやかり年に一度は食べておきたい高級食材。私も奮発して・・・と言いたいところですが、ちょっとした贅沢ではなかなかに敷居が高い。たまたま頂戴したマツタケを有難く食させていただきました。

マツタケの効能

アカマツ、コメツガなどの林に生息。旨み成分であるグアニル酸が豊富であり、香りの元であるマツタケオールと桂皮酸メチルは食欲増進、ガン予防などの効果が期待できると言われています。食物繊維が豊富で腸内の有害物質や老廃物を排出する作用があります。代謝を促進し、中性脂肪やコレステロールを下げると言われるナイアシンにはアルコールを分解する作用もあるため、二日酔いを和らげる効果があるそうです。皮膚炎の予防にも効果があるビタミンB2を含む。またカリウムも多く、余分な塩分を排出させます。他のキノコ類に比べ脂質がやや多い。

松茸ご飯

材料

米3合・マツタケ1本・鶏肉少量・三つ葉少量・もち麩・だし昆布適量・薄口しょうゆ大2~3・酒大2
  1. マツタケはキッチンペーパーなどで拭いて土を取り除く。石づきは包丁で汚れた部分だけ削ぎ落とす。
  2. 鶏肉は小さめに切る。
  3. お米をといで、だし昆布と鶏肉、調味料を入れる。
  4. 後は炊飯ジャーが炊いてくれます。
  5. ご飯を茶碗に盛り付け、もち麩と三つ葉をのせる。
matutakegohan ご飯が炊けてくる時の香り・・・あり得ないくらい良い香りです。「香り松茸、味シメジ」と言われていますが、コリコリした食感も味も私はマツタケの方が好きですけどね。他にもマツタケを贅沢にも半分に切ってホイル焼きにしました。カボスと醤油を少したらすだけの食べ方は素材そのものが生かされてとても美味です。まさにキングオブキノコです。テンション上がりまくりでした。ちなみに東洋医学ではキノコ類は陰性食品になり、ナス同様で体を冷やす食品に分類されるそうですから、食べ過ぎには注意をしましょう。美味しい物を食べると幸福感が得られますからストレスの緩和にもなります。健康のためにはたまの贅沢も必要ですよね。