味覚の秋と言われる通り、秋は本当に野菜も果物も豊富です。涼しくなって食欲が増すこともありますが、食材そのものが美味しいんですよね。健康、美容には野菜を主流にすればいいわけですが、果物も忘れてはいけません。もちろん果物は糖分が多いですから取り過ぎには注意が必要ですが、甘いお菓子に比べれば、間食やデザートには適しています。美肌効果が期待できるものも、たくさんあります。そこで旬の果物を探したところ、最近、柿に並んでやたら存在を主張している梨。この秋まだ一度も食べていない上に、家には頂き物の特大梨。迷った結果、梨に軍配が上がりました。ご存知の方も多々おられるかとは思いますが、今回紹介する新高梨(にいたかなし)を初めて食べた身としては、あまりの大きさに物珍しさと感動を覚え、改めてその効果を調べてみました。
梨の効能
日本梨・西洋梨・中国梨があり、幸水、豊水、二十世紀など150種類以上の品種がある。日本書紀にも記述が見られ、古くから栽培されてきました。低カロリーで食物繊維が豊富。疲労回復に効果のある果糖、リンゴ酸、クエン酸を豊富に含み、アスパラギン酸は体力増強の効果があります。腸の働きを整えるソルビトール、たんぱく質を分解する酵素であるプロテアーゼを含む。また利尿作用のあるカリウムが比較的多いため、体内の塩分を排出させ、高血圧の予防や、むくみ解消にもなります。外食が多いと気をつけていても、つい塩分を摂り過ぎてしまうため、カリウムと水分の多い梨は効果が期待できます。東洋医学では熱を下げ、咳や痰を鎮め、喉の痛みを和らげる効果があるそうです。但し、梨は体を冷やすと言われますし、食物繊維が多いという事は消化が良いわけではありませんので、お腹の緩い時は控えめにした方がよろしいかと思われます。
新高梨(にいたかなし)
交配種。とても大きな赤梨で、みずみずしく上品な甘みがあるのが特徴。10月上旬から11月上旬が出荷時期。800グラム以上もある超特大の梨です。日本一大きな梨は愛宕(あたご)梨と言われていますが、通常は幸水や二十世紀が一般的ですよね。本当に見事な大きさで切るのが勿体なく思いましたが、飾っておくわけにもいかないので早速食べてみました。
本当に800グラム超え。びっくりです!
みかんと比べて、この大きさ!
サクッと切れましたが水分がとても多いです。包丁を伝って手首にまで流れてくるくらい。しかも大きいから持ちにくい。香りはそれほどしません。ああ梨の匂いだなってとこです。
すごい肉厚です。シャリシャリした食感は通常の梨と同じです。酸味はなく甘みだけですが、どちらかと言うと、幸水などの方が香りも強く甘みもあるように思いました。こればっかりは好みの問題でしょうか。それにしても半分の量でもかなりのものです。二切れでお腹一杯になりました。さて、切り分けた残りをどうしようか・・・。保存方法が気になりますよね。酸化を防ぐためには、レモン汁や塩水で浸けてラップで密閉し冷蔵庫で保管します。しかしリンゴと違い、それほど変色しない気がします。半分に切ったものをそのままラップで包み冷蔵庫でははや4時間。未だに変色の気配は見られません。さらに1時間。種の周辺がやや茶色に変色してきました。梨の大きさ、種類によって異なるのかもしれませんが、5時間くらいは塩水に浸けなくても大丈夫のようです。それでも味が落ちてしまっては元も子もないので早めに召し上がるのが一番ですよね。ちなみにお肉をやわらかくするために、すりおろして使うのもお勧めです。焼き肉や鍋物のタレに消化の良い大根おろしと混ぜて使うのもお勧めです。