お肉を控えめ、野菜と魚中心に腹八分目。そして運動。当然のことながら生活習慣病を予防するための基本ですよね。しかし野菜だけじゃ物足りません。ダイエットをしていれば特にお肉を食べたい欲求にかられます。だけど太りたくはないし、せっかく落とした体重も維持したい。なんだか食事のたびに、そんな葛藤をしなきゃならないのも苦痛ですよね。そこでお肉のような食感が得られる上に、遠慮なく食べられる食材があればまさに一石二鳥です。そこで凍らせた豆腐を使えば、まるでお肉のようと言う話を聞いて、私も挑戦してみました。
豆腐の効能
日本では1800年ほど前から栽培されていた大豆(だいず)。その大豆から豆乳を作り、にがりなどを入れて固めたものが豆腐です。東洋では昔から豆腐、納豆、醤油など伝統的な食材として利用されていたそうです。畑のお肉と言われるように良質なたんぱく質は牛乳の二倍。ビタミンB1や鉄分の含有量は肉類以上に豊富です。大豆の水溶性たんぱく質だけを固めて作った豆腐は消化に良い。脂質の代謝を促し、抗がん、老化や肥満を予防する効果がある大豆サポニンを含む。女性ホルモン(エストロゲン)と似た作用を持つイソフラボンは骨粗鬆症や更年期障害の予防に効果が期待されます。リノール酸やレシチンはコレステロール値を下げ、高血圧や動脈硬化を予防する効果があります。腸内の善玉菌を増やす手助けをするオリゴ糖を含む。絹ごし豆腐56kcal、木綿豆腐72kcalと低カロリーでダイエット向きの食材と言えるでしょう。
麻婆茄子(まーぼーなす)
材料
木綿豆腐 1丁 茄子 2本 人参 2分の1 ニンニク 1かけ ショウガ 1かけ 田楽味噌 大さじ2 醤油 大さじ1 中華スープの素 小さじ1 豆板醤 お好みの辛さ オイスターソース 大さじ1
- 木綿豆腐をパックごと冷凍庫で凍らす(1日くらい)
- 自然解凍か電子レンジで解凍する(包丁でサクッときれるくらい)
- 茄子は小ぶりなら縦半分に切り、また縦に食べやすい大きさにスライスする。人参もイチョウ切りにしておく。
- 熱したフライパンに、サラダ油か胡麻油を入れ、茄子が少ししんなりするまで炒めてから人参も一緒に炒める。具材がしんなりしたら一旦、フライパンから出す。
- みじん切りしたニンニクとショウガを炒める。薄く焦げめがついたところで豆腐を入れて、粗めに潰しながら水気を飛ばす。
- 茄子と人参をフライパンに戻し、中華スープの素、田楽味噌を入れて具材に絡める。
- 仕上げに醤油、豆板醤、オイスターソースを加えれば出来上がり。
*調味料は面倒でしたら麻婆茄子の素でいいですよ。簡単だから。お好みで長ネギや青ネギをちらして下さい。
ミンチ肉の代わりに凍らせた豆腐を使っただけです。粗めに潰したから、ちょっと鶏肉っぽく見えません?
茄子は油を吸収しやすいので麻婆豆腐でもいいかもしれません。その際は、サイの目に切った絹ごし豆腐とミンチ肉代わりの豆腐を用意しましょう。私は油を殆ど使わずに茄子を手早く、しんなりさせるために上蓋をして蒸し焼きのようにします。しんなりしてから強火で水分をとばします。本当に食感はミンチ肉と同じです。というより大きめに豆腐を潰したのでミンチ肉より弾力がありました。味も麻婆茄子など少し濃い味付けのものなら殆ど分かりません。考え事でもしながら食べたら、まさか豆腐とは気付きません。牛肉の代わりにカレーに入れたり、ハンバーグにしてもいいですよね。あっさりとサラダに使ってもいいですし、使い道は様々です。豆腐のハンバーグはふわふわして、これも美味しいですが凍らせた豆腐を使うと、よりお肉に近いものがあるかと思います。確かに味を探求すれば、お肉とは違いますが食事というものは見た目も重要です。お肉のような見た目なら満腹中枢も満たされるのではないでしょうか。