DHEA/デヒドロエピアンドロステロン

ホルモンの一種であり、成人になった頃から次第に減って行くと言われています。副腎で生成されるあらゆるホルモンの源になると考えられており、脂肪燃焼や性ホルモンの維持、免疫亢進、ミネラルバランスの維持、筋肉維持、インスリン抵抗性強化などの働きがあると言われています。つまり、老化はこのホルモンの減少も関係しているとされるため、逆に考えればDHEA(デヒドロエピアンドロステロン)を外部から補充し、一定量を保持していれば若さも維持できるという考え方があります。 脂肪燃焼に支障が出ると二次性糖尿病や動脈硬化、中心性肥満などを引き起こしやすくなります。性ホルモンが維持できなくなると骨粗鬆症を招いたり、痴呆といった認知症、更年期障害などを引き起こします。免疫低下は、風邪などウイルスへ感染しやすくなったり、癌発生率を高めたりします。ミネラルのバランスが崩壊すると、不整脈や筋痙攣、神経機能低下、筋力低下などを招きます。筋肉が維持できないと、筋肉は衰弱し弱体化するだけでなく、関節、骨なども老化現象を引き起こします。 現在DHEA(デヒドロエピアンドロステロン)の補充療法を行うと、心疾患の発生率を低下させる、脂肪減少、不安解消、鬱病改善、免疫亢進などの作用が報告されています。このホルモンはアメリカでは容易に購入できますが、その使用方法には専門家の判断が必要とされます。 メラトニンもホルモン補充療法の領域で用いられますが、こちらは眠りのホルモンです。夜になると、この物質が分泌されるわけですが、他にもコレステロール低下作用や免疫亢進作用、癌予防、高い抗酸化作用などが認められています。このため、若返りを目的に期待されているホルモンでもあります。