ブドウ糖/酸素~脳のエネルギー源~

脳はブドウ糖をエネルギー源としていますが、そのエネルギーを得るのに酸素を要します。あくびは実のところ軽度の脳の酸欠状態と言われており、頻繁にあくびが出てくるようなら酸素が足りないのかも知れません。その様な場合、適度な運動を行って体の血流を改善し、ストレッチなどが推奨されます。また室内であれば外部の空気を入れて、深呼吸するのがいいでしょう。脳は酸欠状態に耐性がなく、血流が停止して心臓が動かなくなると、僅か数分で生存率は極端に低下します。 脳に対して筋肉は、ブドウ糖だけでなく脂質もエネルギー源として活用できますが、残念なことに脳はこの脂質をエネルギー源として利用することはできません。人間の体は何らかの原因で極端に血糖値が下がっても肝臓に蓄積されたブドウ糖が血中に放出され、一定濃度を維持しようとする機能があります。極めて高度な飢餓状態を招いた時やインスリン使用時の低血糖などが代表的な例です。 脳は体重に比較すると僅か数パーセントの重さですが、エネルギー消費量は高くなっています。特別な運動をしていないケースの消費量は、全体の二割程度です。思考だけでなく、映像を目から捉えたり、内臓への指令、筋肉の動作を制御するのにもエネルギーを使います。