GI値とはグリセミックインデックス

炭水化物は摂取すると体内において糖に変化します。この糖に変化した炭水化物が血液中に吸収される速度のことをGI値と言います。これはブドウ糖や白米など、特定の食品をを100としたケースで、それ以外のそれぞれの食品が体内において糖として利用され出す速さを現す指標で、100に近いほど吸収速度が速いということになります。反対に0に近づくほど、吸収率は悪くその速度も遅いものとなります。例えば、サトイモや栗などはGI値が高く、血糖値を急上昇させる原因となりますが、大根や茄子(なす)、ほうれん草といった食品は、血糖値を急上昇させることなく体内において利用されることになります。GI値はグリセミック・インデックスの略称で、スローフードのことを言います。このスローフードは摂取すると、時間をかけてゆっくり活用されるため、食後に血糖値をあまり上昇させません。このことから持久力を使うスポーツ選手にとっては、最適な食品となっています。反対に、糖にすぐ変換される食品は血糖値を急上昇させるため、インスリンが多量に分泌されます。インスリンが分泌されると、糖は次々に筋肉中に取り込まれ、残った分は脂肪へと変換されます。また空腹感を招く傾向もあり、運動によって消費しなければ肥満の原因となっていきます。アメリカにおける実験では、こうした低インスリンダイエットを行った人と通常の低カロリーによるダイエットを行った人を比較したものがあり、その効果は低インスリンダイエットを行った方が高いとされた報告例が存在しています。尚、医学的見地からの肥満とは、女性で体脂肪が30%、男性で25%以上のことを指し、平均的な体脂肪率は、女性で25%、男性で20%以下とされています。