炭水化物と脂肪
日本においては古くから、炭水化物は一律に一グラム:四キロカロリー、脂肪も一グラム:九キロカロリーとして計算されてきました。少ない食品から極力栄養素を摂取しようとしていた昔の理論が今も残っています。運動においても、その量に対して脂肪が何キロ燃焼されるといった一律の計算がされる傾向にあります。このような代謝は、季節やその人の筋肉量、食物を食べる時間といった条件で様々に変化します。季節で言えば、夏より冬の方が多くの代謝がなされます。特に季節の変わり目がダイエットに適する時期と言われています。筋肉では、その量が多い人ほど沢山の代謝がなされ、筋肉量が少ないと代謝も少ないものとなります。また、食事の時間においても夜より朝の方が代謝量も多くなります。こうした理由から、人と同じ運動をしたからといって、誰もが同一のエネルギーを消費できる訳ではありません。更に、一グラム、四キロカロリーの炭水化物と一グラム九キロカロリーの脂肪とでは、後者の方がカロリーが高いといった理由で、脂肪を摂取せず、代わりに炭水化物を摂取するダイエットが広く普及していましたが、こういった方法は、肥満になりやすい体質を形成してしまいます。現在でも、とても単純な計算からカロリー制限がなされる傾向にあるため、基礎代謝の低い、且つ肥満になりやすい体を作ってしまう人が多くいると言われています。尚、ダイエットの適する季節は、季節の変わり目ですが、これは、春と秋を指しています。