プロテインダイエット

エネルギーを含む三大栄養素とは、糖質・脂質・タンパク質のことを言います。プロテインダイエットとは、主に上記タンパク質を主食にしたダイエットのことを言います。糖質・タンパク質のエネルギーは、1gで4kcal、脂質のエネルギーは、1gで9kcal、となります。タンパク質は、体内に吸収されるときに約20%は熱を発して消滅してしまいます。糖質や脂質は、体内吸収時に約8%が熱として消滅します。つまり、これらの栄養素は、体内に取り込む時にも、エネルギーを消費しますので、例えば、1gのタンパク質は、本来4kcalのエネルギーを有するとすると、体内に取り込むと実際には、3.2kcalになるということです。人間がタンパク質を一日に必要とする量は、体重1kgに対して、タンパク質1gです。これは、活性組織の筋肉や骨などが代謝されるタンパク質を補填するためです。また、日本人の場合は、米などをエネルギーとして長年摂取していることから、糖質を分解するアミラーゼ酵素が発達しています。そのため、糖質を分解して、体内へ吸収する確率が高くなっています。人間は成長が止まると、それまで成長に使われていたエネルギーが、今度は蓄積されるようになります。余分な糖質や脂質は特に体脂肪に変換されてしまいます。三大栄養素で、タンパク質を多めに摂取するプロテインダイエットにダイエット効果があると考えられているのは、このような理由からなんですね。 ちなみに女性の方の肥満は不妊症になることもあって、無月経・過少月経など肥満女性の方の約半分がこのような症状を訴えています。これは、肥満になると卵巣ホルモンを指揮している脳の働きが、うまく作用しないからです。卵巣に関わるホルモンに、エストロゲンという物質がありますが、肥満になるとこのエストロゲンが減少し、排卵が停止します。また、このエストロゲンという物質は、食欲をコントロールする作用もありますので、エストロゲンの分泌が減少すれば、更に肥満になってしまうのです。