減量の方法と計画性
カロリーの過剰摂取には、炭水化物と脂肪が主な原因となっています。このため、ダイエットや減量をする際には、炭水化物を減らすか脂肪を減らすか、この二つの方法が昔から主軸になってきました。炭水化物は摂取すると、膵臓から分泌されるホルモンのインスリンを大量に放出するため、これが肥満につながると言われています。そのため、炭水化物の摂取量を減少させることで、摂取カロリーを減らすという考え方があります。また、脂肪においては、炭水化物よりも高カロリーである上に、肥満、動脈硬化やその他の生活習慣病を引き起こす原因にもなっています。そのため、脂肪の摂取量を制限することで、摂取カロリーを低下させるという方法もとられます。
現時点でどれだけ太っていても、或る程度体重が減ってくると、人間の体は生命の危険を感じて、消費カロリーを節約しだします。これは、これ以上体重が減少してしまわないように体が示す抵抗で、それと共に、次回体内へ入ってきた食物を脂肪として蓄積していこうとします。これは、縄文時代のようないつ飢餓状態に陥っても、生命を維持できるように防衛する人間の体の仕組みのためで、太っていても、痩せていても同じように起こる現象です。このため、ダイエットの停滞期は誰にでも等しく訪れるもので、いつまでも同じ比率で体重が減少し続けることはありません。とかくダイエットの停滞期にはもとの食生活に戻りがちですが、減量計画を立てる際にはあらかじめ、このような停滞期を盛り込み、無理のないダイエットを行うことが重要と言われています。特にリバウンドを何度も繰り返してる人は、目標体重まで減量できた時に、そのままの体重を維持することが必要とされています。