就寝前や夜の食事

夜遅い食事は肥満の原因になりますが、特に就寝前の食事はよくないとされています。食事は朝や昼の量を増やして、夜は少な目がいいとされています。また、一日で食べる量は増やさないで、食事の回数を増やすのもコツの一つです。これは、なるべく空腹感を体に感じさせないことで、脂肪の蓄積を防ぐからだと言われています。人間の体は、空腹感を感じることで危機感を察知し、次に食物が体内へ入った際、飢餓に備えて脂肪を蓄積しようとする傾向があります。ダイエットをする際に間食が薦められるのはこのためで、空腹感を我慢したからといって痩せることにはなりません。リバウンドで太る原因もこれに由来しますが、リバウンドを防ぐ場合は、目標体重に達した時点で、その体重を維持することが重要になってきます。人間の体は、古い原始時代の体質が残っていて、どんなに太っていても、体が認識する標準値の体重より少なくなってくると飢餓状態が発生したと解釈し、その危機感から少ないエネルギーで、生命を維持しようとします。このため、体重減少に歯止めをかけて抵抗を現します。また、太った方に多いのは早食いで、これも肥満の原因になってしまいます。食物が体内へ入ると、そこから消化吸収が行われ、脳に存在する満腹中枢に達して作用するまでには、十五分以上かかると考えられています。そのため、満腹感が得られる前に、食物を食べ過ぎてしまう傾向があります。食べ過ぎると肥満へつながってしまいますので、やはり食事の際は、ゆっくり噛んで、味わって食べることが肥満を防ぐ一つの方法と言えます。