肥満と高血圧や高脂血症との関係

ダイエットによって高血圧症状を改善されたという方は大勢います。体重は減っていなくても、ダイエットをはじめると、すぐに現れるのが、高血圧症状の改善なのです。高血圧は、脳卒中や心筋梗塞を引き起こす要因になりますが、高血圧症状といわれる具体的な数値は、最大血圧160以上、最小血圧95以上の人を指します。一般的に、太っている人ほど高血圧症状の可能性は高く、通常の人より3.5倍の発症率を示しています。太っている人が高血圧になりやすい原因には、まず食べ過ぎて塩分の摂取量が増えます。また、糖分も摂りすぎますので、インスリンが多量に分泌され、このインスリンには、塩分を体外へ出しにくくする性質があるのです。体内に塩分であるナトリウムが増えると血圧は上昇します。また、インスリンは交感神経を刺激し、交感神経は、血管を収縮させる作用がありますので、ますます血圧を上昇させてしまいます。そして肥満の原因である脂肪は、抹消血管を圧迫し、圧迫された抹消血管内に心臓は無理やり血液を送り込みます。こうして高血圧症状が長く続くと、血管も疲弊して 動脈硬化を発症してしまいます。また、こういった状態が続くことによって、だんだん、心筋梗塞や脳梗塞といった症状を引き起こします。 ついで高脂血症。血液中に含まれる脂肪は主に、中性脂肪・リン脂質・遊離脂肪酸・コレステロールです。肥満によってインスリンが血液中に大量放出されると、肝臓は、エネルギーとして消費できなかった糖質などをせっせと中性脂肪に合成します。これが血液中に追い出されると、高中性脂肪血症になるわけです。そして追い出された中性脂肪は、脂肪組織に入り込むことによって体は更に太ります。また、コレステロール値が高すぎると、それらが血管にくっつきますので、動脈硬化へと進行して行きます。動脈硬化の発症は、高脂血症・糖尿病・高血圧・喫煙が原因になって引き起こされる可能性が高いです。これらの症状はすべて肥満が原因ですので、高脂血症の治療にもやはり、有酸素運動ダイエットを行うのが最適な治療と言えます。