尿路結石・胆石~シュウ酸カルシウム・ビリルビン・コレステロール~

交感神経の緊張は体内での分泌や排泄などに影響を与えると言われています。これらの機能は副交感神経によってコントロールされていますが、交感神経が緊張するとその作用が抑えられてしまうと考えられています。結果、体内での分泌物や体外へ排泄される内容物などは濃くなる傾向にあります。例えば、水分を十分補給せず、一日動いていると尿の色も濃縮されてしまいます。こういった現象は、分泌物や排泄物などにも同じ事が言えるのではないでしょうか。 つまり、交感神経がストレスに起因して緊張すると分泌物や排泄物が濃縮され、延いては胆嚢や尿路結石などを招くのではないかとも指摘されています。もともとこれらの疾患が何故発生するのかその仕組みがはっきり分かっていないようです。シュウ酸カルシウムの結晶は尿路結石に見られ、ビリルビンやコレステロールなどは胆石において見られますが、こういったことから食事なども原因の一つとされます。遺伝も指摘されていますが、ストレスに起因する体温の低下も原因ではないかと考えられています。というのは、ビリルビンやシュウ酸カルシウムなどは体温が下がることによって結晶化する傾向があるためです。 尚、結石は何度も発症しますが、適切な水分量を補い、体温を上げれば抑制することも可能とされています。