瀉血療法

瀉血療法(しゃけつりょうほう)は古くから世界中で行われてきた治療法で、陰圧を用いて蓄積して汚れた血液を除去するというものです。脳溢血や高血圧、高度な肩凝りなどを生じた場合、該当する患部へ針を刺したり、小形に切開すると、汚れた血液がドロドロと排出されます。非常に効果があり、別名では吸い玉療法とも呼ばれています。更に日本国内でも古くから行われていたと言われているもので、ヒルに吸血させるという治療法があります。これは発生した癌やリウマチなど治療が困難とされる疾患に用いられていた方法です。こういった現象は、人間の体でも自然的に発生することがあります。例えば、痔からの出血や女性特有の出血、歯茎から生じる出血、皮下出血、鼻出血などがあります。こういったあらゆる出血は、体がその悪化を食い止めようとする自然発生的な反応だとする考え方もあります。つまり、血液を綺麗にするために生じる自然な反応というものです。 潰瘍から出血することがありますが、これは癌でも同様です。多くは出血を随伴させると言われており、下血は大腸癌、不正出血は卵巣癌や子宮癌で認められます。また吐血は胃癌が発生した場合に見られ、血尿は膀胱癌及び腎臓癌で見られます。更に喀血は肺癌で認められ、吐血は胃癌で見られます。こういった出血は、体の防御機能から血液浄化を起こし、延いては命をつなぎとめようとする体の反応だとする専門家もおられます。加えて言えば、女性の方が男性より平均寿命が長いのは、自然瀉血が生理によって引き起こされ、これが血液浄化を招いているという説があります。ただ、癌は言うまでも無く、脳出血や潰瘍出血なども放置すると命を脅かすリスクがあるため、早急に現代医学に則った治療を行わなければなりません。