断食による若返り

若返りに効果があると言われている断食ですが、その中でも顕著に見て取れるのが皮膚だという指摘があります。食物を断つことは減量にもつながりますが、不思議なことに毛が剥げた頭に生えてきたり、白髪が黒くなったと言う話もあります。断食が若返りにつながるというのは少し変なのですが、これは食物の摂取によってそれぞれの臓器へ余計な負荷がかかっていることが原因しているのではないかと言われています。つまり、胃腸は食物摂取によって多く血液を必要とし、これが別の臓器や組織へ本来送られるべき血液が送られなくなるというものです。面白いことに各臓器はそれぞれ自身の活動に必要な栄養素を補給するために、血液の取り合いをしているそうです。血液には各栄養や水、酸素、更には白血球などの物質が含有されており、どの組織や臓器も活動を維持するためにはこの血液が必要です。換言すれば、血液の循環が悪くなっている組織や臓器は疾患を招きやすいということになります。この血液循環を改善させる治療法ではマッサージなどが広く知られており、このことからも血液循環が良好な臓器においては疾患を招きにくいと言う理論が成り立ちます。となると、日常的に余分な食べ物を摂取している人は、多くの血液を胃腸に集中させ、結果として他の臓器である腎臓や心臓、肝臓といった組織の血流量を減少させて、これらの組織で疾患を招きやすい条件を作り上げているとも言えます。例えば、子宮及び卵巣疾患などでは下腹部が冷えていることがあります。胃腸疾患ではお腹が冷えていることが多々あります。こういったことを考えた場合、冷えた臓器は病気を引き起こしやすいということができます。 このような条件下で断食を行った場合、今まで必要以上に供給されていた胃腸に対する血液量が減少し、その代わり、他の臓器への血流が改善され、結果としてその働きをもとに戻したり、疾患の治癒が促されたりします。加えて言えば、直接或いは間接的に消化吸収と関与していたあらゆる組織を休めることにつながります。断食による若返りの効果が指摘されているのは、こういった考え方があるためです。