ミネラル/ナチュラル/ボトルドウォーター

それぞれの国によって作り方は違うものの、アメリカと日本は同様とされています。まず、原水は異物を取り除くため、濾過器を通過させます。そして三十分間85度での熱処理が義務付けられており、日本では食品衛生法によって規定されています。これに対しヨーロッパ諸国では殺菌処理が行われません。そのため、水源地などに厳格な定めを作っていますが、安全性に関しては疑問が残ります。しかし、除菌処理などが行われないのは、水がもともと持っている成分の喪失を懸念するヨーロッパ諸国特有の考え方によるものです。ただ、これらヨーロッパ諸国で製造されたものが日本へ輸入された場合、病原菌などの検査が行われているため、基本的にはある一定の基準を通過した商品だけが市場へ出回ることができるようになっています。尚、ミネラルウォーターは一旦蓋を開けてしまうと、細菌がすぐに増殖します。常温での増殖スピードは凄まじいため、なるべく冷蔵庫に入れて保管することが推奨されます。また、分類としてはミネラルウォーター、ナチュラルウォーター、ボトルドウォーターがあります。 一般の水道水には塩素が使われています。水の汚れ具合によってその使用量も調整されますが、目的は消毒です。また、汚水は有機物を多く含有しており、トリハロメタンの生成も懸念されます。というのは、この物質に発癌性が認められているからです。トリハロメタンは、有機物と塩素の反応から発生するため、これを防ぐには水道水を沸騰させてある程度蒸発させてしまうのが良いようです。つまり、トリハロメタンは揮発性の特徴を有するためで、やかん等では数分沸騰させて、その際蓋を取っていると消えてしまうと言うことです。