太る原因と太らない原因

太るとまず美容や肌、髪によい影響を与えません。特に肌においては脂性(あぶらしょう)を引き起こし、顔も赤ら顔になってしまう傾向があります。また、便秘や立ちくらみが現れたり、生活習慣病である糖尿病や高血圧を発症することもあります。これらはつまるところ、肥満は精神的、且つ肉体的に悪い影響を与えます。中でも糖尿病や高血圧などは、知らないうちに進行するケースが多く、悪化すると合併症を引き起こすこともあり、非常に怖い病気です。また、肥満から綺麗だった肌がガサガサになったり、アトピーが酷くなったりするケースも多く見られます。太る原因には、まず甘いものやお菓子など多く摂取する、深酒、運動不足、朝に食事をしない、外食を頻繁にする、濃い味の食べ物を好む、といったことを考える方が多いと思われますが、もともとは新陳代謝がうまく行われていないことに由来しています。というのは、代謝機能がうまく作用していれば、食物を多く摂取しても消化吸収と共に排泄作用も促進されますので、結果として肥満になりにくいのです。これは、食事制限することによって、内臓のあらゆる器官がエネルギー不足となり、そのため僅かなエネルギーをもって新陳代謝を行わなければならず、その結果、人間の体は皮下脂肪としてエネルギー源を蓄積して行くからです。つまり、人間の体は食物を多く摂取すると、皮下脂肪としてエネルギー源を貯めようとしない傾向があるのです。また、痩せた人の体は熱を常に発散しているという傾向があり、反対に太った人の体は熱が外に出て行かない傾向にあります。これはエネルギーが消費されていないことを意味していて、結果として皮下脂肪をどんどん蓄積していきます。尚、代謝とは、摂取した食物をエネルギーに変換したり、古くなったものを排泄したり、或いは交換したりする人間の体の機能のことを言います。これらの過程がうまく行かないと、便秘や低血圧、貧血といった症状を現すこともあります。