便秘・胃・起立結腸反射

朝は食欲がなかったり、朝食そのものを抜いてしまう人が多いと思われますが、実は便秘解消に朝食を食べることも必要です。というのは、胃結腸反射というものがあり、これは空腹時の朝食時に発生する結腸の大蠕動です。空腹時は全て共通するようですが、中でも朝の空腹時が最も便秘に有用であると考えられています。上記のような理由によって朝食を抜いてしまう方は、固形物が無理なら水分を補給しても代替になると考えられています。これは胃の膨張によってその反射が結腸に届くためと言われているからで、何も入ってない胃の中に液体を入れることで、突然胃が膨らみ、その結果として胃結腸反射が起こるものと考えられます。 一方、こういった反射には起立結腸反射というものもあり、こちらは寝ていた際に突然起立することで、大腸へその刺激が伝道されるというものです。朝ごはんを食べることで便秘の改善につながるという、その原因の一つに数えられます。しかし、長期間に渡って寝たきりの生活を疾病などの理由で余儀なくされると、こういった反射が起こりにくくなり、その結果、便秘を招きやすくなると言われています。その他、便所へ行く時間のゆとりがないケースでは、逆に便意を抑制させてしまうこともあります。このため、ゆっくり便所に行く時間を作ることも便秘の解消には重要とされます。