リンパ球・単球~無顆粒白血球~
好中球、好酸球、好塩基球などはその細胞内に多くの顆粒を含有していますが、此れに対して顆粒をほとんど認めない白血球もあります。これがリンパ球及び単球と呼ばれている無顆粒白血球です。白血球の中で約三割ほど存在しているのがリンパ球で、あまり細胞質が見られません。中の多くは核で構成されており、T及びB細胞、ナチュラルキラー細胞が誕生します。単球は更に数が少なく、白血球の中でも数パーセント程度です。優れた貪食作用を有し、マクロファージの供給もととなります。また血液成分の内、一番大形です。
二本鎖RNAは特定ウイルスに見られるもので、ペプチドグリカンはアミノ酸鎖と多糖鎖が結びついた物質で、多くの細菌の細胞壁に認められます。またリポポリサッカライドは脂質と多糖質が結びついた物質で特定細菌の細胞表層に認められます。これらはパターン認識と呼ばれる自然免疫の機能に利用されているもので、自然免疫の行う分類指標です。獲得免疫が敵を詳しく区別するのに対して、自然免疫はこれを大雑把に識別します。