運動による排泄促進

肺や腎臓、鼻、皮脂腺、汗腺、唾液腺、大腸といった排泄に関わる臓器は、筋肉を利用する運動によってその働きを亢進させます。体温が高くなって、排泄能が促進し、延いては血液が綺麗になっていきます。ランニングなどで汗をかくのは当たり前ですが、その際、唾液や鼻水、痰などが非常によく排泄される傾向にあります。排尿を催すことも多いのですが、これは上記の通り、体内の排泄に関わる臓器の働きが向上するためです。運動を行っていると、息を吸い込むと共に排出する息の量も増加するため、老廃物を含んだ血液内からそれを体外へ排出する作用も高まります。更に体の温度が高くなっていくと、白血球の作用も高まります。血中に含まれる白血球は、老廃物や有害物を処理する能力を持っているため、これらの物質を次々に貪食していき、結果として血液浄化につながります。 一般に体にとって運動することは健康につながると言われていますが、これは体内に蓄積している老廃物を通常以上に体外へ排出できるところに由来します。運動にはいくつか種類がありますが、基本的にはどんな運動でも効果があります。ただ、中年以上の方が突然極端な運動をすると死に至ることもあるため、軽いランニングや早歩きなどが推奨されます。こういった突然死はそのほとんどが循環器系の病気であり、心筋梗塞や脳卒中などが該当します。運動量は自身の持つ体力のおよそ六割程度のものが良いと言われているため、脈拍を基準にするのも一つの方法です。これは運動の生理学で確立されているもので、ある計算式から算出された脈拍数より下回れば、上記のような循環器系疾患から突然死を招くようなリスクは低くなると言うものです。更に運動は継続することで、その能力を高めていくため、日数を経過するごとに以前より脈が低くなっていきます。その場合、運動量を増加させたり、その強さを高めるなどして対処します。