舌内筋という塊で構成される舌

筋肉の塊で構成される舌には五つの味を感じ取る能力があると言われています。酸味、旨味、塩味、苦味、甘味がこれに該当しますが、舌は味だけでなく言葉の発音や食べ物の飲み込みなどにも影響しています。 舌を構成する筋肉は舌内筋と呼ばれているもので、これによって唾液を食品に馴染ませたり、飲み込む、噛むといった動作を担います。この筋肉によって食べた物が口の中で自由に動かせる訳ですが、実はこの動作によって言葉の発音も行われています。実際に舌を尖らせたり、平らにしたり、出したり引っ込めたりと様々な動きが可能です。 かつて舌の奥で苦味を感じ取り、先の方で甘味を感知するという考え方が成されていましたが、実際はどうやら少し違うようです。乳頭は奥から有郭、葉状、糸状、茸状と並んでいて、現在この部分で味を感知していると考えられています。つまり奥から順番に、苦味、酸味、塩味、甘味を感知すると言われています。