頭蓋骨と背骨/脊柱
顔面頭蓋は顔を形成している部分で、脳頭蓋は脳を入れている部分です。頭蓋骨はこの二つで構成されており、更に脳の外部を覆う脳頭蓋は則頭骨二つと頭頂骨二つ、前頭骨及び後頭骨一つずつに囲まれ篩骨、蝶形骨によって下部から支えられています。これらの骨の接合部はギザギザ状になっており、パズルのように組み合わさっています。縫合とはこの組み合わさっている部分を指していて、血管が通る穴と大後頭孔と呼ばれる脊髄が通過する孔が開いています。
顔面頭蓋は全部で十五個存在し、舌骨、鋤骨、下顎骨がそれぞれ一つずつ、上顎骨、口蓋骨、頬骨、涙骨、下鼻甲介、鼻骨が各二つずつあります。頭蓋骨には一つだけ関節を作っており、これを顎関節と言います。側頭骨及び下顎骨で形成されています。
脊柱は少し湾曲していますが、これは分散して脳の重さを支えるためです。生理的湾曲と言われており、直立歩行する人間が重い脳を最も上部に乗せることになったためです。尾骨は脊柱を構成する最も下部に位置する骨で、尾椎が複数重なってできています。仙骨は五つの仙椎が合わさっており、腰椎は五つで構成されています。胸椎は十二個で、頸椎は七個で成り立っており、これらを併せていわゆる背骨(脊柱)を形成しています。