クローブ[くろーぶ]

クローブの概要

クローブはフトモモ科に分類されており、花蕾は赤褐色をしていて、その形状は釘のようになっています。利用部位は、この蕾で、蒸留によって抽出されています。また、クローブバッドは、この蕾のことを指しています。別名では、丁字(ちょうじ)とも呼ばれていて、主なクローブの生産国はインドネシアをはじめ、マルク諸島などとなっています。クローブは非常に強い香りを持っており、古くはスパイスとしてスープやシチューといった調理に利用されてきた経緯があります。また、強い殺菌力を持つことから、かつては外科医やその他医療に携わる人たちの手を消毒するのに使われていたとも言われています。他にも歯痛といった症状に対して、その痛みを緩和する目的で利用されていたとされます。今日では、歯磨きの材料などのほか、エッセンシャルオイルは、化粧品や香水などの領域においても使われます。くろーぶに含有される成分では、酢酸オイゲノール、β-カリオフィレン、オイゲノール、といったものがあります。

くろーぶ/アロマで期待される効能・効果

くろーぶのエッセンシャルオイル(精油)としては、抗炎症・抗鎮痛・抗菌・抗ウイルス・活力増進・消化促進作用など。また精神を高揚させ、リフレッシュさせるために用いられることもあります。尚、肌へ与える影響が強いため、その利用量には加減が必要とされています。また、腎臓及び肝臓などに障害を持っている方、前立腺癌などを患っている人は、その利用を控えるべきとされています。