ナルデの概要
ナルデはオミナエシ科に分類されていて、別名ではスパイクナードとも呼ばれています。利用部位は、根部で、蒸留にて精油が抽出されています。一般にはヒマラヤ産のハーブが利用されています。ナルデは、聖書などにもその名称が記載されており、その使用歴史はかなり古いと言われています。和名では、甘松香(かんしょうこう)と言われるもので、近縁種では西洋カノコソウが知られています。ナルデは特有の芳香を有し、その生息域も限定されたものとなっています。そのため、古代ローマ時代においては貴重なものとして珍重され、特に女性の人気を集めていたとされます。ナルデは作用を現しやすい精油としても有名です。ナルデの良く知られる作用では、緊張を解きほぐし、ストレスを払拭するといったものや、不眠症などに有用に働くといったものがあります。また、苛立った神経を落ち着かせたり、食欲を回復させる働きなどもあるとされています。更に呼吸器系疾患である咳などの症状を緩和し、皮膚の炎症を抑える働きなども指摘されています。含有される成分では、スパスレノールやバレリアノールといったセスキテルペンアルコール系やアローアロマデンドレンといったセスキテルペン炭化水素系、アリストレンやカラレンといったモノテルペン炭化水素系の物質が知られています。
ナルデ/アロマで期待される効能・効果
ナルデのエッセンシャルオイル(精油)としては、抗炎症・抗菌・神経の鎮静・抗ウイルス作用など。また、精神を正常化させる働きや、それに加えてうっ滞を取り除くのにも有用とされています。