セサミ/胡麻油/ゴマユ[せさみ/ごまゆ]

セサミ・ゴマユの概要

セサミの芳香性はほとんど感じられなく、原産地を東インドなどの熱帯地域としています。セサミとはいわゆるゴマのことで、黒胡麻(くろごま)より白胡麻(しろごま)から抽出されたオイルの方が高品質とされています。利用部位は、セサミのサヤの内部に存在する種子で、低温圧搾にて抽出されます。現在、インドをはじめ、南米及びイタリア、そして中国といった国々が主な生産国となっています。もともとアーユルヴェーダの領域で利用されていたのがセサミオイルで、その起源はインドにあります。原料となっている植物は、胡麻(ごま)で、日本においてもゴマ油などで広く知られています。ただ、調理で使われているのは、焙煎したゴマを圧搾したものであることから、アロマテラピーの領域には適さないとされています。これは芳香が付着しにくいためとされています。一般に、マッサージとして利用されているものは、薄い色をした芳香性の弱い純正のものや、化粧品の領域で利用されているベースオイルとなっています。尚、調理用のものは濃い色をしています。またセサミオイルは、ベースオイルの一つとなっています。

セサミ・ゴマユ/アロマで期待される効能・効果

エッセンシャルオイル(精油)としては、身体を温める働きや、老化予防、抗酸化作用といったものが知られています。ゴマには抗酸化物質が豊富に含有されているため、これが活性酸素を無害化すると言われています。活性酸素は、人間の体にさまざまな悪影響を与える物質であるため、これが減少することで老化の進行を遅らせることができるとされています。また、ビタミンEなどは抗酸化性と共に血液循環を改善する働きなどが知られていて、このことから冷え性などに有効とされており、更に肩凝りや腰痛といった症状に対しても、有用に働きかけると言われています。尚、セサミオイル自体には抗酸化物質が多く含有されているため、長期間に渡る保存も可能になっています。そのため、他のオイルと混合させることで、それ自体の保存性も高まります。