スチラックス/レバント[すちらっくす/ればんと]

スチラックスの概要

スチラックスはマンサク科に分類されていて、分布域は東南アジアなどとなっています。利用部位は、幹から流出する樹液で、これを固まらせた樹脂を蒸留或いは、溶剤にて精油を抽出しています。別名では、レバントとも呼ばれており、花の色は白色になっています。現在の主なスチラックスの生産国はインドネシアやスマトラ、タイといった国々となります。樹液から抽出された精油には、緊張感や不安症を解消するとされていて、沈み込んだ精神状態を安定したものへと回復させる働きがあるとされます。古くは殺菌などの用途で用いられていましたが、古代エジプトなどでは、香料や化粧品としても重要視されていたと言われます。樹脂は、色が透明色に近いほど良質なものとされていて、これは空気に樹脂が接触することで酸化させられるためと言われています。現在、スチラックスはフレグランスの原料としても利用されています。含有される成分では、桂皮酸(けいひさん)や安息香酸、バニリンといったアルデヒド系の物質が知られています。

スチラックス/アロマで期待される効能・効果

スチラックスのエッセンシャルオイル(精油)としては、鎮静・鎮痛・抗菌・強心・去痰、利尿・消臭作用など。尚、肌に与える刺激が認められているため、その利用する量に注意が必要とされています。また、運転する際には、その使用を控えます。これはスチラックスが眠りを引き起こすことも考えられているためです。