アーティチョーク[あーてぃちょーく]

アーティチョークの概要

アーティチョークはキク科に属し、日本では朝鮮薊(ちょうせんあざみ)とも言います。古代ギリシア時代より、胆汁分泌を促す機能や肝機能を促進する働きを期待して用いられてきた経緯があります。現代の科学では、その働きも実証されていて、苦味成分でシナピクリンと呼ばれるセスキテルペンラクトン類やカフェ酸誘導体などが、有効成分であると考えられています。古くから薬用ハーブとして利用されてきたアーティチョークは、日本に於いてイタリア料理の際の食材としても利用されています。また、ワインのつまみにも最適な食材とされています。健胃剤では、苦味性健胃剤と芳香性健胃剤があります。苦味性健胃剤は、神経性、或いは夏バテによる食欲不振の改善に有効とされていて、消化器の作用を向上させると言われています。芳香性健胃剤は、その働きが緩やかなことから、子供用に利用されることもあります。

アーティチョーク/ハーブで期待される効能・効果

アーティチョークでは、利胆、強肝、消化機能亢進作用など。高コレステロール血症や動脈硬化、食欲不振、消化不良の改善に有効であると考えられています。明確な副作用は認められていませんが、セスキテルペンラクトンやシナロピクリンといった物質がアレルゲンを引き起こすこともあります。服用を避けるケースでは、キク科系植物やあーてぃちょーく自体にアレルギーを持つ方や、胆石或いは胆道閉塞を患っている方となります。あーてぃちょーくに含有される成分では、シナロピクリンである苦味質やシナリン、クロロゲン酸、カフェ酸といったフェノール酸、タラキサステロールであるフィトステロール、スコリモサイドといったフラボノイド配糖体などが挙げられます。