紫薯/紫芋/ムラサキイモ[むらさきいも]

ムラサキイモの概要

ムラサキイモは内部まで紫色を帯びていて、有効成分ではアントシアニンが知られています。この成分はポリフェノールの一つであり、ブルーベリーなどにも含まれています。強い抗酸化性を持ち、免疫賦活などもあるとされています。また、抗酸化性から活性酸素を無害化し、抗癌も含めて、延いては肝機能を亢進させるとも言われています。更に、アンジオテンシン変換酵素の作用を妨害するため、高血圧の改善にも有効とされています。その他、ムラサキイモに含有される成分ではクロロゲン酸などをはじめ、ビタミン類であるβ-カロテン、ビタミンB1、ビタミンC、そしてミネラル類であるカリウムやマグネシウムも豊富に含まれています。尚、研究では、ムラサキイモのクロロゲン酸やポリフェノールに抗酸化性が示されており、癌や動脈硬化に対して有効とされるのは、これらの抗酸化物質が活性酸素を無害化し、体内から取り除くところにあるとされています。

ムラサキイモ/ハーブで期待される効能・効果

ムラサキイモでは、抗酸化、動脈硬化の予防、抗癌、免疫賦活、肝機能亢進作用など。尚、通常の食品に由来する成分であるため、特に問題とされる紫薯の健康被害などは報告されていません。ただし、紫薯に含有されるクロロゲン酸は、腸内において鉄分の吸収を阻害する働きが指摘されていて、このため、鉄剤の使用中に限って、その服用を控えるべきとされています。その他、アントシアニンは、色素成分であるロドプシンの再合成を促進するため、視神経の疲れを癒し、視力を回復させると言われています。ロドプシンは、目の視神経の作用に関与している成分です。