杜仲/トチュウ[とちゅう]

トチュウの概要

トチュウは落葉高木であり、トチュウ科に分類されています。生息域は中国などで、現在茶剤としての利用が多くなっています。杜仲(とちゅう)の葉には、タンパク質やミネラル類であるカルシウムをはじめ、鉄、亜鉛、カルシウム、カリウム、リンといった成分が豊富に含有されています。また、ジグルコサイドやピロレジノール、ゲニポシド酸といった成分もトチュウに含有されており、いずれも副交感神経に影響するものと考えられています。このことから、血管が広がり、血圧の上昇を防ぐことができると言われています。これは、何も太い血管に限らず毛細血管においても行われる働きであるため、肩凝りや冷え性、腰痛といった症状に対しても、その改善が見られると考えられています。動物実験の領域では、トチュウの葉を餌として与えた場合、血中コレステロール値が低くなったことが示されています。その他、体脂肪の減少や神経痛及びリウマチの改善、利尿、記憶力低下の予防などの働きが指摘されています。

トチュウ/ハーブで期待される効能・効果

高血圧の予防、肩凝り・冷え性・腰痛の改善、体脂肪減少、コレステロール値の低下作用など。尚、一般的な食品に近い成分であるため、特に問題とされる重大な杜仲健康被害や副作用は知られていません。ただし、相互作用においては、高血圧の治療薬との併用に注意が必要とされています。