カモミールの概要
カモミールでいくつか知られているものの内、代表的なのがローマンカモマイルとジャーマンカモマイルになります。ジャーマンカモミールは、原産地をエジプトとしていて、それがヨーロッパへ伝播し広く普及するに至りました。古くからリウマチや神経痛、不眠症といったものに利用されてきた経緯があり、女性特有の生理痛などの症状にも適用されてきました。名称はギリシャ語に因んでいるとされ、カモミールは大地の林檎と訳されます。芳香は甘くなっており、林檎様の香りがします。日本では、カミツレと呼ばれることもあり、キク科に属する一年草になります。花は四月が訪れる頃に開花しだし、次第に大きくなっていきます。飲用する際は、単独或いは他のハーブと併用して飲まれるケースが多いですが、牛乳と組み合わせて使われることもあります。ローマンカモミールも似たような作用を持つことで知られていますが、ローマン種は多年草でジャーマン種は一年草となります。また、ローマン種の芳香も林檎様の香りがありますが、やや苦味を有します。カモミールの有効成分では、精油をはじめ、クマリン、シアン化水素グリコシド、コリン、脂肪酸、タンニン、サリチル酸塩誘導体、フラボノイドといったものが知られています。
カモミール/ハーブティーで期待される効能・効果
鎮静、鎮痛、発汗、消炎、保湿、殺菌、利尿、健胃、抗ヒスタミン作用など。尚、妊娠中の過剰摂取は控えます。これはカモミールに子宮収斂作用があるためです。また、キク科の植物に対してアレルギー反応を示す方もおられますので、そういった方は使用に注意が必要とされています。