マーシュマロウ[まーしゅまろう]

マーシュマロウの概要

薬草としては、全草が対象になりますが、中でも根部に強い薬効成分があると言われています。それが粘液質で、口内炎や喉の炎症、そして胃潰瘍や胃炎などに対して有効とされています。これは、マーシュマロウに含有される粘液質に、人間の損傷した粘膜を再生し、それを保護する働きがあるとされていることに由来しています。また、便秘の改善にもマーシュマロウが有用とされていて、こちらは、粘液質が腸内での便の移動を滑らかなものにする働きがあると考えられているためです。更に、下痢などによって引き起こされた腸内の粘膜損傷を回復させる働きもあると言われています。マロウには、数多くの品種が存在していますが、これと同種とされるのがマーシュマロウとなります。アオイ科に分類されていて、ハーブティーとしての利用部位は根部となります。ハーブティーにしたマーシュマロウには、ほとんど芳香がありません。単独或いは他のハーブとの併用どちらでも飲用されています。有効成分では、タンニン、粘液質、アスパラギンなどが知られています。日本では、ウスベニタチアオイの名称で知られています。尚、乾燥肌やそれに起因する肌荒れなどに対して、ハーブティーをのまま化粧水として利用されることもあります。

まーしゅまろう/ハーブティーで期待される効能・効果

抗炎症、緩下、利尿、去痰、鎮痛、健胃、鎮咳作用など。また、便通を促す働きなどもあると言われています。尚、医薬品との相互作用によって体内への吸収を遅らせる可能性があるとされています。そのため、医薬品使用後前後の数時間は、まーしゅまろうティーの飲用を控えます。