オレンジピール[おれんじぴーる]

オレンジピールの概要

オレンジピールの薬用としての利用歴史は古く、かつてヨーロッパでは、オレンジピールの精油が非常に高価なものだったとされています。乾燥させたオレンジの果皮をオレンジピールと言いますが、原料とされるのは、スイートオレンジとビターオレンジになります。このうち薬効が優れているとされるのは、ビターオレンジとなります。胃腸や消化器官などに働きかけるため、胃もたれや下痢といった症状に対してオレンジピールが有用とされています。更に過敏性腸症候群にも役立つと言われていて、これはストレスなどに起因して発症します。その他、高い鎮静作用があるとされることから、寝付けない夜でも、熟睡へ誘引すると言われています。漢方の領域では古くから柑橘類を薬草として用いてきた経緯があり、乾燥させたミカンの皮を橘皮(きつひ)と呼んで、用いています。そして、より時間が経過したものを陳皮(ちんぴ)と言い、作用も高まると言われています。おれんじぴーるはミカン科に属し、利用部位は果皮となります。原産地をアジアやアメリカとしており、常緑高木となります。おれんじぴーるに含有される成分では、精油や各種ビタミン類などが知られています。

おれんじぴーる/ハーブティーで期待される効能・効果

消化促進、利尿、鎮咳、鎮静、整腸、抗鬱、健胃作用など。尚、関節炎及び偏頭痛といった症状が見られる場合は、その利用を控えた方が良いとされています。また、芳香を消失しやすい傾向があります。