ジゴキシン/シクロスポリン[じごきしん/しくろすぽりん]

ジゴキシン

サンザシは、軽いうっ血性心臓障害に適用されています。サンザシとジゴキシンは同じ目的の症状に対して利用されるため、併用することで、作用を強める恐れが指摘されています。甘草(カンゾウ)は、脱グリチルリチン化すると問題ありませんが、そのまま併用すると体内のカリウム水準を落とす可能性があります。センナ及びカスカラサグラダといったハーブは、ジゴキシンと併用することで体内のカリウムとジゴキシンの水準が下がります。いずれのハーブも緩下作用が認められ、ジゴキシンとの併用を控えます。ゴボウ、セイヨウタンポポ、ゴールデンロッド、カバ、マーシュマロー、パセリ、ノコギリパルメット、バーベイン、ウワウルシ、矢ロー、サルサパリラ、マテ、コーラノキ、スギナ、フェンネル種子、ダミアナ、ビルベリー葉には利尿作用があり、利尿剤を使う際には、これらのハーブの使用を控えます。ジゴキシンは、ジギタリス配糖体のことで、心臓疾患であるうっ血性心臓疾患又は頻脈といった症状に対して適用されています。

シクロスポリン

セントジョーンズワートは、移植臓器の拒否反応が現れるところまで、シクロスポリンを低下させます。これは、セントジョーンズワートがシクロスポリンの吸収を極端に妨害するためです。そのため、シクロスポリンを用いる際は、セントジョーンズワートの利用を控えます。シクロスポリンは、いわゆる免疫抑制剤のことを指していて、免疫系を抑え、移植臓器の拒否反応を防ぐ目的で利用されています。一般に、副腎皮質ステロイドであるプレドニゾロンと併用されるケースが多いとされます。シクロスポリンは強い作用を持つため、さまざまな医薬品との間に相互作用が認められ、有害なものが多くなっています。更に副作用なども多く現します。その他、シクロスポリンは、多発性硬化症、重度の乾癬、潰瘍性大腸炎、再生不良性貧血といった症状に対しても使われています。尚、シクロスポリンを利用すると、体内のカリウムが増加します。このため、カリウムを含むサプリメントなどの摂取は控えます。