枸杞/クコ[くこ]

クコの概要

日本では、日差しの良く当たる原野や路傍において見られる落葉低木になります。クコは紫色の小花を秋を迎えるころに開花させ、その終了時には、実を真っ赤につけます。この果実と共に葉や根部が薬用に利用されており、そもそもクコのとても強い生命力が薬効へ繋がったと言われています。漢方の領域でも利用されており、枸杞葉(くこよう)と呼ばれる生薬名を有しています。民間の領域では老化予防のための茶剤として使われており、枸杞葉は、クコの葉を指しています。一方、枸杞子(くこし)と言われるものは、クコの果実部となります。利用されるのは、真っ赤に完熟した果実で、これを乾燥させて使います。漢方の領域では、眼球の老化予防や慢性肝炎などに使われていますが、一般には滋養強壮の目的で利用されています。地骨皮(じこっぴ)は、クコの根部のことを指していて、採取した根を水を用いて洗浄し、それを乾燥させてから使われています。これも主に漢方の領域において利用されており、一般にはあまり使われていません。肺炎や肺結核などに適用されています。

クコ/薬草で期待される効能・効果

老化予防、滋養強壮、高血圧症状、冷え性、不眠症といった症状に対して利用されています。また、動脈硬化の予防には、枸杞の葉部が使われており、滋養強壮などは根と果実が用いられています。葉を乾燥させたものは主に茶剤として使われます。