通常のコメと無洗米の取り扱いで異なる点

普通のコメと無洗米では若干取扱い方が異なる。理由は米糠が取り除かれているだけ軽くなり、同じワンカップでも多く入るからだ。つまり、一合に入るコメの量が普通のコメより多いため、必要とする水分量も増やさなければならない。とは言ってもほんのわずかな差ではある。またヌカ取りが省かれるため、出したら水を注いて数十分水に浸す。この過程は通常の精白米と同様だ。 精白米は一般的にヌカが表層に付着するもの。ヌカはねっとりしており、精白機で完全に除去できないからだ。しかしヌカは川や海を汚くすると言われている。これはその粘りからヘドロを生むからだ。一般家庭ではトギ洗いがなされるため、排水口を通して、最終的には海へ流れていくのだろう。こういった理由から無洗米が開発されたわけだ。 無洗米は手軽というイメージを持つが、上記のように元来とぎ汁を生じない環境に優しいお米ということで世に出てきたようだ。実際は手軽で便利という印象が先行するのだが。 ということで無洗米が作られる方法だが、BG精米製法が面白い。「毒を以て毒を制す」という諺があるが、この製法にはピッタリの表現だ。つまり、ヌカという不要物をヌカをもって取り除くというものだ。これはヌカの持つ粘着を活用したもので、薬品などを使わない。そのため、栄養素を喪失することなく、旨みも維持できる。安全性の高い優れモノなのだ。
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