天ぷらやフライなどの揚げ物をからっと仕上げるには?
ずばり、霧吹きなどで乾燥したパン粉に、軽く水分を吹きかければ良い。こうすることによって衣に細かい穴を形成するため、サクサクした食感をもたらしてくれるのだ。出来上がった揚げ物をよく見てもらえれば分かると思うが、小さな穴が沢山あるはず。これは水分が蒸発する際に作られた穴であり、高い温度で揚げられた衣から出てきた水なのだ。
手順としては、まず野菜や肉といった素材に小麦粉などをつける。そしてパン粉をまぶすわけだが、パン粉は湿らせてから数分放置したものを使い、手早く終わらせる。こうすることでサクサクの衣をまとった揚げ物ができあがるというわけだ。ちなみに自宅でパン粉を手作りしているケースでは、薄く切った食パンを2、3日乾燥させてからミキサーを使って細かくする。その後、使用時にパン粉を湿らせると良いだろう。
最近はスーパーなどで天ぷらやフライといったお惣菜ををよく見かける。こういったものは揚げたてのほうが美味しいものだ。特に熱々のコロッケなどはその代表例の一つと言えるだろう。しかし商品として並んでいる以上、場合によっては時間が経ってしまうものだ。揚げたばかりのものを食べたくても、なかなか購入のタイミングが合わない。仮にタイミングを合わせて購入したとしても、かなり面倒を感じるのではないだろうか。そこでパン粉を湿らせるというテクニックが重宝する。コツさえ知っていれば、家庭でもサクサクの天ぷらやフライを作ることもできるのだ。
ただし、過剰な水分を含ませると油が跳ね上がるので注意が必要。一般に流通しているパン粉でも水分を含有している場合があるので気をつける必要がある。尚、家庭でパン粉を湿らせる時は、霧吹きで湿らせるといった感じが理想だ。