外食で困る食器の後片付け
レストランなどで食べ終わった食器が邪魔に思ったことはないだろうか。もちろん、タイミングよく取りに来てくれるお店もあるだろう。しかし、お客がたくさん居て、店側が忙しそうにしている場合はどうだろうか。ついつい親切心も加わって、目の前にあるお皿などを持ち運びしやすいよう重ねて置いてしまうことはないだろうか。
実はこの行為、レストラン側にとってあまり有り難くないというのが一般論になっているようだ。その一つの理由は、食器を重ねることで摩擦を生み、それが原因で食器の概観を損なう可能性が懸念される、というものだ。また、食器の劣化も促してしまう。それぞれのレストランが料理を彩るために選りすぐりの食器を用意しているだろうし、大切に使いたいというもの分かる。従って、外食ではあまり食器を重ねないほうが良いということになる。
二つ目の理由としては、重ねることで下側の食器の汚れが上側の食器につくというのがある。汚れがつけば、匂いもうつりやすいということだ。つまり、汚れを落とすのに念入りな仕組みが必要になってくる。現在では業務用食器洗浄機を導入しているレストランも多く、小規模飲食店でも普及が進んでいる。しかし、機械であっても、完全ではない。もちろん、手洗いもしかり。各店で色々工夫はされているが、なるべくなら食器を重ねない方が良いと言えるだろう。
ちなみに業務用食器洗浄機を導入していてもコップなどは、お皿と別に洗浄するところもあるようだ。これは匂いがうつってしまうこと、またワイングラスやシャンパングラスなどはデリケートというのが理由だろう。しかしビールグラスでは内部に汚れや脂肪が残ってしまうと泡が減ってしまって美味しくなくなる。食器洗浄機を使おうと手洗いでの洗浄をしようと、どちらにしても綺麗に汚れや脂肪を取り除かないといけないようだ。
話はそれたが、外食での食器は基本的に重ねてはいけない。食事が終わればナイフの刃を内側に向け、フォークを上向きにして、お皿の右斜め下に置く。これが食事を終わらせたという合図になる。