最近のスーパーのお惣菜って

似た様な形や味である。買うお店を変えても中身の具材が似たようなものになっていることがある。以前、ある電化製品で中身の基盤や部品は一緒、外側のケースだけがメーカーによって違うなんていう話を聞いたことがある。面白いなと思ったものだが、よく考えてみたら当たり前なのかも知れない。 なぜ、お惣菜の中身の具材が似たような形や味になってしまうのかといえば想像にかたくないだろう。それは調理工場にて一括で作られたものを各スーパーが、仕入れているケースが多いためだ。お弁当を作るのに冷凍食品を活用することは広く知られている。近頃ではスーパーのお惣菜やお弁当をそのまま入れ替えて活用するケースもよく聞くようになった。その理由は手軽だからだろう。 話がそれたが、実際、少し遠出したついでにたまたまお惣菜を購入して食べたら、普段よく行くスーパーのそれとあまり変わらないな、と感じたことはないだろうか。例えば味や形。パッケージなどもよく似ている場合もある。これは、各スーパーのお惣菜の仕入れ先が同一なら、各店頭に並ぶそれが似たようなものになってしまうということで納得頂けるだろう。もちろんスーパーによっては備え付けの調理場を持っている。出たり入ったりするところを客として目撃することもよくあることと思う。しかし、多くの場合、最後の仕上げとして簡単な調理が行われているだけだったりする。 お惣菜といえば、ポテトサラダやマカロニサラダ、スパゲッティサラダ、中華風の春雨サラダ、にぎり寿司、いなり寿司、赤飯、五目御飯、そして、ホウレンソウのゴマ和え、キンピラゴボウ、カボチャの煮つけ、出汁巻きタマゴなど色々ある。かつては、スーパーに備え付けられた調理場でおにぎりなど色んなお惣菜をパートさんなどが作っていたそうだ。今でもそういう所があるのかも知れない。個人商店などはそうなのだろう。しかし、現在では小さな個人経営のスーパーでも調理工場を活用しているケースが多い。こういったお惣菜は工場で大量生産され、配送されてきたものを各スーパーが小分けにしてパックに詰め、店頭に並べているケースがほとんどだ。魚は下ごしらえされた物が配送されるため、最後の仕上げは焼くだけになる。フライや天ぷらなどの揚げ物は、調理場にて揚げるだけで済むように加工されて配送されるというわけだ。 もちろん、美味しいお惣菜であれば大歓迎だ。特定数の一元管理から衛生面への意識レベルは高いだろう。そういう点では申し分ない。ただ、変化が。
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