自然治癒するアキレス腱

足のかかとと筋肉を結び付けているのがアキレス腱と呼ばれているものです。この腱は、線維の束状で構成されており、骨と筋肉を接続し、骨格筋の両端に位置します。アキレス腱そのものは人間が歩くために必要な器官ですが、時に完全に切れてしまったり或いはその一部を断裂させてしまったりすることがあります。つまり、いつもそれなりの負荷をかけて運動していれば切れる事もありませんが、それでも一時的に高度な負荷をかけた際に断裂してしまうことがあります。また、日頃運動しない人が突然運動した際などにも見られます。 このアキレス腱が切れた際、その治癒を早めるために人工靭帯や身体の他の箇所から得た腱を用いることがあります。とはいえ、自然治癒することもあり、この場合足を動かせないよう固定します。いわゆる保存療法のことで、手術をしないことを意味しますが、断裂後にきちんと対処せず、放置してしまうと手術を余儀なくされることもあります。