大脳の再生~オタマジャクシ・イモリ・グッピー~

脳幹は生命が維持されるために必要な器官であるため、この部分を喪失すると生命は保たれません。つまり、心機能や呼吸を制御する脳幹を失うと死亡する訳です。動物によっては脳を再生する種類もありますが、この場合、大脳や間脳であって、脳幹は除きます。 大脳を取り除いても再生可能な動物ではオタマジャクシをはじめ、イモリやグッピーなどが知られています。おたまじゃくしの例で言えば、成長して蛙になってから大脳を除去すると再生されません。しかしオタマジャクシの状態で大脳を摘出しても特に問題なく生存しているようです。また他のおたまじゃくしと同じように餌を摂取して支障なく泳ぐようです。おそらく受精卵からオタマジャクシが生まれる過程を繰り返していると言われており、およそ三十日程度で大脳は再生されます。